腰痛について 〜腰痛って何ぞや?〜

症状別原因・対策

腰痛について 〜腰痛って何ぞや?〜

はじめに

腰痛、肩こり、膝痛、その他関節痛と部位により呼び名は変わりますが、人間の宿命なのか、ほとんどの方が何かしら痛みを感じて生活していると思います。この痛みに対して、どのように対処していけばいいのか分からず、病院、治療院や整体院に通われて一日も早く、治したいと願っていることでしょう。

今の時代は、インターネットで検索すればある程度の情報が入ります。しかし、医学的なことは専門用語で説明されており、はっきり言って理解するにも時間がかかります

そこで、私は、できるだけわかりやすく、時には長嶋監督のようなイメージ言葉を使ったりして、説明していこうと思います。逆にイメージ言葉が理解できないこともあるかなぁ~とは思いますが・・・

しばらくは、「腰痛」について書いていきます。

腰痛」Wikipediaより

『日本は腰痛が有訴率第一位(もっとも多い症状)であり、日本人の8割以上が生涯において腰痛を経験している腰痛大国である。しかし多くの人々は腰痛を訴えているが、画像診断に異常が見られない患者は疾患として認めらず健常者という扱いとなる。病院では医学とはあまり関わりのない一般的な説明や医師独自の解釈による説明などがなされるものの、実際には腰痛患者の8割は原因が特定されていなく、多くの患者はそのまま放置されているのが実態である。』

Wikipediaに説明されている通り、腰痛は原因不明であることが多いんです。また、診断により疾患名がついても、同じ症状(痛みの度合いや出方)ばかりではないんです。つまりは、説明通り、「安静にしていなさい」で放置されてしまいます。

さて、ここで矢作治療院の出番です。

院長 矢作晋が考える「腰痛」とは・・・ 結果として腰に痛みが出ている!それだけです
バカげているかもしれませんが、「腰痛」が結果と考えると、その原因は何かと考える

腰椎自体が原因とそれ以外が原因のふたつ。それ以外の原因がほとんどを占めると思います。そのほとんどが原因不明と言われています。

その原因不明の部分を考えていきましょう。

 

腰痛の種類

腰痛と言っても疾患名としては多数あります。まずは列記してみましょう。

急性腰痛症 ぎっくり腰 筋筋膜性腰痛 腰椎捻挫 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎椎間板症 腰椎脊柱管狭窄症 変形性脊椎症 腰椎分離症 腰椎すべり症 側湾症 骨粗鬆症 心因性腰痛 その他(感染症、腫瘍、内臓疾患、外傷性)・・・

この中でほとんどの方が経験するのは、筋筋膜性腰痛ではないかと思います。腰部筋の筋膜炎で腰を曲げて、這いつくばって来院されます。この手のものは、炎症を抑え、筋肉の緊張をやわらげてやれば楽になります。ぎっくり腰と言うのは、腰椎捻挫により腰椎周りの靱帯が傷つくことで起こる急性の炎症です。これは、さすがに動けません。
10年、20年、30年ものの腰痛で来院される方も多いです。これは慢性腰痛の部類で、腰椎椎間板症とか腰椎分離症、変形性脊椎症などです。これらは、加齢からくる変形が主となるので、いかに筋肉のバランスを考えるか、強化するかで楽になります。
あとは、ヘルニアや狭窄症、外傷性のものですが、これらはさすがに難儀です。ある程度までは回復しますが、時間もかかります。本人の努力も必要です。

腰痛の原因

ほとんどの場合、原因不明と扱われます何故なら、腰痛の原因は多種多様であって、複合的に原因が積み重なって起こるからですつまり、本人にも医者にも分からないんです。痛みが発症している原因はある程度は検査によってわかりますが、発症に至った原因が複雑で分からないんです。

ひとつ言えるのは、昔の人に比べ、腰部筋(インナーマッスルを含め)が弱くなっているだろうと思います。姿勢も良いとは言えませんし、何よりも土台がしっかりしていない。

運動不足や肥満とかで片付けてしまうのもどうだろうか。

多種多様な原因の中で、実際に来院された患者さんを例に考えてみましょう。

最近来院された患者さんの中から順次取り上げてみましょう。
腰痛は、100人いれば100様の腰痛があります。矢作治療院では、腰痛の治療はワンパターンですが、原因は多様です。最終的には、パターン化でもできればと思います。

腰痛 Nさん 20代女性

知人の紹介で来院されたNさんは、学生時代に腰を痛め、そのまま慢性化して約8年間ほど腰痛持ちとして過ごしてきたようです。現在の仕事は、前屈みになる仕事なので、毎日が痛みとの闘いだそうです。数ヶ月おきにぎっくり腰を繰り返すようになりました。

最初の発生機序は、ぎっくりだったようですが、はっきりした原因はわからず。来院された時点では、慢性の痛みだけでした。

まず、観察してみましょう。
うつ伏せになってもらって、まず気がつくのは、腰が中に入っているということ。特に大きな捻れはありません。背骨の理想的な弯曲から考えると、ちょっと腰椎がグッと中に入りこんでるように感じます。それに伴い、背中がバランスをとるために、盛り上がります。これは肩こりの原因となります。前屈みの仕事なのに、非常に前屈みしづらい背骨の形を持っているんです。支える背中の筋肉からしたら、かなり苦痛だと思います。これが、疲労の蓄積を起こして、ある日突然にぎっくり腰になるのでしょう。背中、腰と背面が緊張するから、当然脚の裏面も突っ張ってきます。ふくらはぎが張ってしまいます。・・・これが悪循環にはまるんです。

治療としては、
中に入り込んでしまっている腰椎をどうやって理想の高さまで戻すか・・・です。背骨が極端に山、谷になっているので、アイロンみたいなもので、伸ばして均してやればいいと思いますが・・・。外力でどうにかなるものではないので、どうやって筋肉や靱帯をだますかを考えます。

ダマす・・・

矢作式のノウハウになりますので、あまり詳しくは言えませんが、腰が痛いというのを、腰以外が痛いなぁ~とか「何か無視されてるのかな?」と思わせるだけで、腰は触れなくても緊張はとれてしまいます。騙しのテクニックです。
この慢性の痛みを解消するには、基礎(土台)をしっかりと整えてやるのが先決です。つまり、足首、足部を整えること。Nさんの場合も、足首に弱さがあります。足首を整えることによって、その上に乗っかるものは、自動的にバランスをとろうと発動します。このバランスは、治療後3週間ほどかけて、落ち着いてきます。

騙しのテクニックで、背骨周りの筋肉、芯の部分の細かい筋肉、靱帯がほどよく緩み、調整しやすくなっています。角度的なものを考えて、腰をひねり、背骨を均等に均していけば、伸びます。

数回、腰ひねりを繰り返して、100%ではないが、ほぼ理想の形の弯曲になったと思います。

これで、問題なく前屈みが楽にできるようになりました。腰部の痛みもありません。あとは、予防を考えなければなりません。

予防としては、
前屈みの仕事で、腰に負担の少ない前屈みの方法を本人と話しながら、考えます。立ち位置とか、足の出し方とか、なるべく背中を丸めないとか・・・いろいろと実際にやりながら教えていきます。恐らく、この形が身についてくると筋肉の疲労度が以前よりも少なくなるはずです。また、前屈みの動作ばかりなので、一日の終わりには、必ず反る動作を繰り返す体操をすることで、緊張は緩みます。

 

腰椎椎間板ヘルニア手術後の腰痛  40代女性

約1ヶ月前に腰椎椎間板ヘルニアで手術を受けたそうです。腰部、臀部、左下肢に激痛と激しい痺れがあり、手術を受けることとなりました。手術後は、下肢の痺れ等は無くなったものの、臀部、腰部の痛み(いわゆる腰痛)が残っていることから、インターネットで検索されて来院されました。

ヘルニアの原因はわかりませんが、腰部の痛みが残っているのは、手術前の痛み、痺れで筋肉が痩せて筋肉の本来の力が発揮されず、他の筋肉での代償により背骨がねじ曲げられているためだと思います。また、手術後もある程度寝たきりになったために、さらに筋肉が弱くなったと思われます。
実際、うつ伏せで寝てもらうと、腰部が浮き上がり、左に大きく捻れていました。左臀部、左下肢の筋肉が痩せ、張りが無い状態になっています
リハビリは病院にてやってこられたそうですが、まったく筋肉に力がなく、これはどうしたものかと思いました。医師からは、まだウォーキングなどの運動はしないようにと言われたそうですが、このまま、まだ放置するということが続くと、完治までには1年以上かかることになります。もしかしたら、このまま腰部は固まり捻れたままの状態になる可能性だってあると思います。

治療としては、
腰部、臀部、背部の筋肉の緊張をとり、バランスをとってやること。1回では取り切れないことは確かで、数回はかかるだろうが、固まる前なので何とかなると思われます。まず、筋肉の緊張をとることを重点に置き、できる範囲で整えてみます。
治療後は、かすかに捻れが残っているが、背骨の曲がりがほぼ真っ直ぐのラインに入ったと思います。腰部はまだ少し浮いている感じが残るものの、硬くなっていた筋肉の緊張がほぐれ、楽になったようです。

帰りは、かなりスムーズに足が出るようになり、早く歩けるようになったようです。あと数回でどのように変化するか楽しみです。

 

腰痛は怖くはない!
たいていの腰痛はちゃんと治ります。
問題は、本人に治す気持ちがあるかどうかです。
治るには、本人の努力も必要です。その手助けを私がやっているだけです。

変形性のものは、確かに難儀します。100%は治せません。
しかし、身体のバランスを調整してやることではるかに楽になります
あとは、筋力をつけてもらうだけで、安定します。

矢作治療院は、あなたの最高の笑顔を思い出すところです。

矢作治療院
栃木県矢板市玉田416-21 コリーナ矢板 E-1133
0287-48-6848
tryahagi@yo-ake.com

 

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矢作治療院院長 矢作晋

矢作治療院院長 矢作晋

矢作治療院院長 矢作晋 1960年大阪生まれ プロ野球トレーナー歴51年の父の影響により、マッサージ師の国家資格を取得後に西武ライオンズにトレーナーとして入団。その後、大洋ホエールズ、読売巨人軍と渡り、21年間選手のサポートをする。2007年に日本橋に治療院を独立開業させる。独自の矢作式手技整体治療にて多くの腰痛、ひざ痛の患者さんを助けています。2020年4月に栃木県矢板市に移転。現在に至る。

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矢作治療院院長 矢作晋

矢作治療院院長 矢作晋

矢作治療院院長の矢作晋と申します。当院では、あなたの痛みを解消、正しい体へと復元し、健康と最高の笑顔を取り戻すことを理念としています。腰痛、膝痛、肩痛だけでなく、プロ野球トレーナー(元巨人軍トレーナー)の経験からスポーツ障害に対しても得意としています。矢作治療院に来て良かったと言われるよう日々研究しておりますので、ご遠慮なく何でもご相談下さい。お待ちしております。

矢作治療院

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