予告ホームラン、明日の試合でホームラン3本ね!
90年代初頭、巨人軍時代のお話しです。トレーナーとしての醍醐味である、ある試みをしていました。
自分にどれだけの技術が備わってきているかを実験で試したのです。たしか、茨城の土浦に遠征の時でした。前日に土浦の球場での練習後、宿舎に帰り、仕事をしていて、呂明賜選手が来たので、念入りに調整してから、「明日、ホームラン3本ね!」って予言したのです。これは、自分の調整に自信がないと言わないことなので、明日が楽しみで仕方がありませんでした。
そして、当日の試合ですが、2本の完璧なホームラン・・・そして、ちょっと詰まってしまったフライ・・・フェンスは超えていたようですが、相手、レフトの選手がフェンスをよじ登って・・・捕っちゃった!!! 実質、3本なんですが、まぁ、いいか (笑)
自信があるから言えること
こういうことが出来るトレーナーは、いません。聞いたことがありません。いないから、いつまで経っても、トレーナーの地位や権威が認められないのです。ただのマッサージ師とかあん摩とか言われるのです。自信に満ちた、結果が出せる、技術を持つトレーナーを育てたいけど、はっきり言って、子どもの頃から教えていかないと無理かもしれません。それぐらい私の領域に達するには、あらゆる経験と想像が必要なのです。私は、6歳からやってますから、当たり前になってますが。学校を出てから始めても、それはもう手遅れなんです。子どもの頃の経験が、技術を形作るからです。
ホームランを打たせることは、ホームランを打てる技術がある選手に対しては、とても簡単なことなんです。それを理解できるトレーナーは、ひとりもいません。当然ながら、会社も理解していません。もし、あるチームをひとりで任されたなら、勝率8割以上出来るチームを作ることができる可能性がある・・・と思っています。
当時、いろんな実験をやっていました。投手なら、完封させることも簡単です。相手がいることだし、エラーがらみもあるだろうけど、基本的に、完封ペースは作れます。自信があるから、言えるのです。実際、二軍での話ですが、記録をとっていてその記録では、投手の勝率は8割5分はありました。野手の場合は、打率4割は超えていました。自分が調整した選手の記録です。他のトレーナーが調整したものも、記録していましたが、投手は勝率3割ほど、野手は打率3割なかったと記憶しています。
呂選手のように一度調整すると、しばらくは、そのパフォーマンスは維持されます。その後、すぐに一軍に合流し、初打席でホームランを打ちました。
トレーナーは裏の仕事!
トレーナーというのは、裏の仕事です。裏の仕事であるので、信頼、信用が無ければ生きていけない世界です。完璧な仕事ができているのなら、信頼があり、「先生」と呼ばれるのです。私は、ずっと「先生」でした。選手たちはわがままです。プロとして体が資本であるのだから、自分の体をしっかりと隅々まで把握してくれる「先生」を持ちたいと思うのは当然です。ただただ疲労回復のマッサージだけなら、球団トレーナーにかかれば「無料」ですから、毎日、毎日通って、ダラダラして・・・って思いたくもなるでしょうね。私は、そんな選手たちは、相手にしませんでしたが。ご指名で、しっかりと診てほしいと言ってきたら、しっかり調整していました。
他のトレーナーは、ニックネームで呼ばれたり、遊ばれたり、小間使にされたり、って・・・信頼も何もないということです。「先生」と呼ばれていたトレーナーは、数少ない。
ホームランを打たせる技術はちゃんとある!
いわゆる、企業秘密なのでここでは言いませんが、打順3番、4番、5番を任される野手だったら、ホームランを打たせることは簡単です。相手投手がいることなので、100%ではありませんが、ホームラン率をかなり上げることは出来ます。また、下位打線であっても、ちゃんと調整すれば、鋭いヒットを打てるようになります。そういう実験、経験を繰り返し、自信を付けていったのです。
まとめ
私は、選手との付き合いはありません。辞めた今でも、個人的にはまったくありません。しかし、OBで何かの集まりがある時、呼ばれるトレーナーは私だけです。そういう信頼は大事にしているし、とてもありがたいものです。
それは、私の技術と精神を認めてくれている証だと思っています。プロの選手の体を使って、実験させてもらったことにとても感謝しています。二軍の選手たちが多かったけど、ありがとう!
巨人軍創立80周年セレモニー 私はこのレジェンドのひとりです。
ネットからお借りしました。
野球の世界だけでなく、あらゆるスポーツの世界で、選手のパフォーマンスを上げていくことは難しくはないです。もちろん、選手自身のパフォーマンスの限界があります。みんながトップクラスに成れるわけではありません。アマチュアレベルであっても、個人記録の更新はザラにありますが、そこから上がどうしても個人の限界があるのです。恵まれた体、精神を持って生まれた、そのスポーツでトップを狙える人は数少ない。しかし、スポーツを楽しむ程度の人が、少しでも上を目指すことが面白いなら、その手助けをしているだけです。私も楽しいです。
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